高齢者のケアと行動科学
Online ISSN : 2434-0553
Print ISSN : 1880-3474
研究者と実践家の協働をはじめるために: 研究計画の立案,研究助成の申請,学会発表の仕方
山中 克夫大庭 輝野口 代
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キーワード: 研究者, 実践家, 協働, 研究計画
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2019 年 24 巻 p. 2-12

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抄録
「ケアと研究の出あいの場」という設立当初の学会の理念に沿い,研究委員会は,実践感覚を持ち,実践現場との協働を積極的に行う「実践的研究者」の育成を目指している。同時にケアの現場の会員には,研究感覚を持ち,実践現場で疑問に思ったことについて研究者と協働で研究を行う「研究的実践家」を育成したいと考えている。研究委員会は,そうした協働の促進や「実践的研究者」や「研究的実践家」の育成をねらい,2018年の第 21 回埼玉大会において,「実践家と研究者の協働」「研究計画の立案」「研究助成の書類の書き方」に関するワークショップを開催した。本稿はその内容に「学会発表の仕方」を加えてまとめたものである。また,学会全体を通じた後進の育て方,職場で学会発表を促進するための提案,協働を進めていくための今後の課題についても触れた。本稿が契機となり,若手から協働による研究助成の申請や研究発表が増えることを期待する。
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© 2019 日本老年行動科学会
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