臨床化学
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2, 3-ジアミノナフタレン蛍光反応による血清中セレン測定法
河本 裕子田中 俊行
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1992 年 21 巻 3 号 p. 179-185

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抄録
臨床検査としての血清中セレン測定を目的として2, 3-ジアミノナフタレン (DAN) との蛍光反応を利用した測定法について検討した。0.1mlの血清を濃硝酸0.3mlと0.75mol/l過塩素酸0.5mlで160℃, 60-90分の湿性灰化, 6mol/l塩酸0.5ml, 160℃, 15-30分の還元操作後, チモールブルーで反応液がpH1-2であることを確認する。DAN試薬を加えて50℃, 15分間反応後, 生じたピアセレノールをシクロヘキサンで抽出し, シクロヘキサン層の蛍光を励起波長377nm, 蛍光波長520nmで測定する。本法では血清の灰化から蛍光反応まで1本の試験管で実施できる。同時再現性は500μg/l標準液で1.79% (n=10), 133.7μg/l血清で2.11% (n=10), 100μg/lのセレン添加血清からの平均回収率は99.0%, 検出限界は約7μg/lであった。健常人42例 (年齢21-60歳, 男性8例, 女性34例) より求めた正常値は156.7±42.6μg/l (mean±2SD) であった。
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© 日本臨床化学会
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