2020 年 1 巻 J1 号 p. 252-260
阪神高速では,道路構造物や管理施設,さらには車両交通,エネルギー,環境といった現実世界にある様々なデータをロボットやセンサー技術で収集・蓄積し,サイバー空間でAIや大規模データ処理技術を駆使して分析・知識化を行い,そこで創出した情報・価値をもとに,人が最適な意思決定を行っていく次世代のインフラマネジメントの実現に向けた研究を進めている.また,蓄積した各種データを利活用して新たな価値を創出する将来ビジョンの検討を始めている.『阪神高速サイバーインフラマネジメント』の概念とその取り組み状況および実現したい価値創造のイメージの例を紹介する.