2020 年 1 巻 J1 号 p. 481-490
社会インフラの維持管理において,目視点検の省力化および効率化を図ることが近年の喫緊の課題の一つとなっている.そこで,本研究では,この課題を解決するため,デジタルカメラにより取得した画像に対して深層学習によるセグメンテーション手法を適用し,変状を自動的に検出して変状の程度の区分(ランク)に関するクラス分類を行う手法について検討を行った.また,深度画像を併用した手法についても検討を行い,RGB-Dカメラが,目視点検の省力化および効率化に有効なデバイスであることを確認した.