2021 年 2 巻 J2 号 p. 295-306
新型コロナウイルスの感染拡大によって我が国は,新たな生活様式への転換が求められるようになったが,感染拡大によって特に変化した生活行動として購買行動が挙げられる.これまでの店舗に直接赴き,買い物を行う購買形態からEC(Electronic commerce)での購入や食品配達,さらには,モバイルオーダーといったサービスが急速に進んだ.そのような背景から本研究では,変化した生活様式として特に購買行動に着目し,購買ビッグデータを活用して石川県の市町村を対象地域として分析を行った.結果から,市町村の規模により購買圏域に変化が見られた他,購入金額,主要購入品目についても地域や年齢や市内購買,市外購買等に着目することで新型コロナウイルス感染拡大前後の変化に対する考察を得ることができた.