2021 年 2 巻 J2 号 p. 284-294
政府は,多くの地方都市において人口減少による少子高齢化やモータリゼーションスパイラルによる市街地内の賑わいの低下している.地域活性化には,人の流れに着目し,滞在人口等を考慮した上で市民や観光客に向けて施策を検討していくことが重要であるといえる.そのため,本研究では,事前に行ったアンケート調査と属性情報付きモバイル空間統計データから,新型コロナウイルス感染症の拡大による行動特性の分析を行った.結果から,新型コロナウイルス感染症の拡大によって,属性に関係なく行動特性に影響を受け,地域別では,4メッシュ共に地域特性が時間帯・時期によって異なることが確認され,特に都心軸エリアと住宅街エリアの差異が大きいことが確認された.