AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
勾配ブースティング決定木と畳み込みニューラルネットワークを組み合わせた橋梁の劣化進展推定
龍田 斉原田 豊貫井 敬章榮 洸希清水 亮平長井 宏平
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 3 巻 J2 号 p. 1017-1023

詳細
抄録

機械学習技術の1種である勾配ブースティング決定木(Gradient Boosting Decision Tree,以下 GBDT)は 性能・計算速度ともに優れているため,実務・研究ともに広く利用されている.本研究では,橋梁長寿命化修繕計画の高度化を目的として,栃木県が管理する橋梁の諸元および過年度点検データと,気候や地形等のGISデータである国土数値情報とを,畳み込みニューラルネットワーク(Covolutional Neural Networks,以下CNN)とGISを用いて教師データとして結合し,損傷劣化が進展する橋梁を判定するモデルをGBDT にて構築することを検討した.検証の結果,高性能に損傷進展の有無を推定するGBDTを構築することができた.また,構築したGBDTを用いて損傷進展の有無等により橋梁データをグルーピングし,グループごとに劣化曲線を導出することにより,従来法よりも誤差が小さくなることが確認できた.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top