AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
可視・近赤外画像のセマンティックセグメンテーションによるバレイショ塊茎表面の病害検出
斎藤 嘉人板倉 健太山本 一哉二宮 和則近藤 直
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 3 巻 J2 号 p. 175-181

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抄録

農業人口の減少に伴い農作物の選果の自動化が進む中,特に種バレイショの選別ではそうか病の完全排除が求められる.本研究では,バレイショ表面のそうか病発症部位の検出を目的とし,カラー画像および波長960nmの近赤外画像の2種類の画像の入力によるそうか病発症部位の検出を行った.そうか病発症部位を目視にてラベル付けを行い,セマンティックセグメンテーションによる検出モデルと,主成分分析とサポートベクターマシンによる従来モデル(PCA-SVM)との比較を行った.その結果,セマンティックセグメンテーションは PCA-SVM に比べ検出精度が高く,発症部位はほぼ確実に検出された.また,カラー画像のみの入力と比較し,RGBと近赤外画像の4入力で高い検出精度が得られ,近赤外画像入力の有用性も示唆された.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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