2022 年 3 巻 J2 号 p. 223-230
構造物は漏水が原因となって劣化していくことがあるので,漏水箇所の検知は非常に重要である.ここでは塩化ビニル管を対象として,主に屈曲部分の漏水検知を行った.検知には赤外線カメラ画像を利用した.2年間を通じて赤外線写真を撮影した.これらのデータを教師データとして漏水の有無を判定する機械学習を行わせた.学習方法として,畳み込みニューラルネットワーク,アンサンブル手法と呼ばれるランダムフォレスト,AdaBoost,XGBoostなどを適用した.AdaBoost,ニューラルネットワークが比較的高いF値,正答率であり0.75程度であった.