AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
鋼製橋梁の保全工事における点群データ活用に向けた検討
大木 奎一竹本 大地横山 徹横山 ゆい原 直人
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 3 巻 J2 号 p. 668-674

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抄録

近年,老朽化した高速道路において大規模更新・修繕事業が全国で展開されている.新たに橋梁を架設する新設工事と違い,既設の橋梁に対して補修補強を施す保全工事は,既設構造物の現状状態を把握することがまず最初の設計フェーズにおいて重要である.今後多くの保全工事を遂行するにあたり,既設構造物の状態把握を迅速かつ確実に行う必要があり,そのために ICT 技術の一つである点群データの活用が期待されるが,鋼製の大型構造物に点群データを活用された事例は少ない.そのため本論文では,DXおよびBIM/CIM活用により鋼製橋梁の保全工事における設計プロセスの効率化を図ることを目的として,点群データの有効性・汎用性を検証することにより,点群データの今後の適用拡張への一考察を行ったので,ここに報告する.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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