2022 年 3 巻 J2 号 p. 826-847
本研究は, 地下鉄トンネルの変状発生を予測し, これに基づいた打音点検の実施要否を判別するモデルの構築を目的とする. その際に, 近年よく利用されているXGBoostをモデルとして用いることにした. しかし, XGBoostには多くのハイパーパラメータが存在するため, パラメータチューニングの際に時間や手間がかかる. そこで, XGBoostのハイパーパラメータに関して数学的考察に基づく分類を行い, 厳選した3つのハイパーパラメータによるグリッドサーチを実施し, AUROCの平均値による評価を行った. 最後に, ハイパーパラメータ𝜆, 𝛾の相互関係に関する一部性質について証明を行った. その結果, 出力結果に関する理論的根拠づけを概ね与えることが出来た. よって, この結果をここに報告する.