2023 年 4 巻 2 号 p. 121-127
近年,まちなかの交流・滞在空間創出に向けた取組が展開されており都市空間における行動観測ニーズが高まっている.本論では,AIによる画像認識技術の応用により人流調査を自動化する先行研究を発展させ,ビデオ撮影画像から歩道空間内の滞在者等を「歩行者」と「サイクリスト(車種別に3区分)」に区分してデジタル化する技術開発について報告する.また,デジタル化した結果をもとに,速度・滞在確率等の複数の指標に換算し,歩道空間内の人流の特徴から実空間の課題抽出へのフィードバックの可能性について考察する.