AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
レジリエンス向上のためのデジタル防災技術
臼田 裕一郎
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 4 巻 L2 号 p. 44-59

詳細
抄録

災害後に早く立ち直るための,組織間での情報共有と先読み対応を支えるデジタル技術について紹介する.災害時は被災地の対応現場に外部情報が届かず,逆に現場情報が外部支援者に届かない.そのため,SIP4D:基盤的防災情報流通ネットワークを開発.情報の自動変換と論理統合の技術を取り入れ,使いたい側が使いたい形で情報共有できるようにした.また, ISUT:災害時情報集約支援チームをつくり,災害対応現場でSIP4Dを活用した情報共有・提供等の支援をしている.さらに,先読み対応ができるように,情報を自動収集し,サイバー空間で自動的に処理をして,組織等が何をすべきかを提示するループを描こうとしている.各種機関が絡むため,データを渡したら次の処理が動く形でシステムが連動し,要望に応じて容易に解析でき,様々な形式で可視化できるシステムをつくっている.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 土木学会
前の記事
feedback
Top