AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
GNSSデータを用いた冬期道路環境における走行位置の可視化
林 亮佑八木 雅大高橋 翔萩原 亨松本 一城
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 1 号 p. 191-203

詳細
抄録

積雪寒冷地の冬期道路環境では,路面凍結や視程障害,堆雪による狭窄など,厳しい条件下での走行を余儀なくされる.これに対して,事故リスクの高い経路を回避する判断を促すため,道路利用者への情報提示が行われている.現状の情報提示は,道路画像や積雪量,視界情報など,道路に着目した内容に焦点を当てている.本稿では,道路に着目した情報ではなく運転挙動,具体的には自動車の走行位置に着目する.運転挙動の変化を強いられる環境はストレスが高く,危険な環境と考えられる.走行位置の変化が起こっている箇所を地図上に可視化し,道路利用者へ提示することは,より安全な経路選択の一助となると考えられる.そこで,本稿では,GNSSデータから走行位置の変化を可視化する手法を提案し,実験により提案手法によって走行位置の変化が可視化できるかを確認する.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top