2024 年 5 巻 1 号 p. 222-229
Digital Twinにおいて,物理空間と仮想空間はセンサー等で得られたデータにより接続される.データはセンサー以外にも,人による場合もある.人の手を介したことにより処理前後で異なる結果となったデータを,人手による多重確認により検知することは現実的でない.本研究では大規模言語モデルを用いたチャットボットであるChatGPTを用いてこのような不一致データを検知可能か検証する.実験にはxROADの道路橋データのうち,地方自治体のデータを使用した.実験結果により,ChatGPTによって公開用API から得られたデータと点検調書との不一致箇所をNo Codeで検知できる可能性が明らかになった.