2024 年 5 巻 1 号 p. 239-244
鉄筋コンクリート構造物の配筋検査の効率化を目的に,スラブ状の鉄筋を自動で走行する鉄筋結束マシンに取り付けたカメラで撮影した動画からSfM,MVSにより生成した点群から得られた鉄筋モデルを用いて,配筋ピッチ等の確認への有効性を検証した.スラブ上を規則的に移動しながら多視点での動画を撮影可能なため,上段の鉄筋の背面となる下段の鉄筋や鉛直方向に配置されたスターラップの鉄筋の点群も効率的に取得することができた.また,得られた点群から生成した円筒状の鉄筋モデルにより対象範囲のすべての鉄筋間隔を計測することができた.