2024 年 5 巻 3 号 p. 10-21
本研究では,地上型レーザースキャナから得た点群データと画像データを組み合わせてセンサーフュージョンを実施し,画像でのセグメンテーション結果を点群にマッピングした.DeepLabv3+を利用して,画像のセマンティックセグメンテーションを行った.Segment Anything Modelを利用して地覆と舗装面との接続線の情報を更新した後に,カメラの外部パラメータや内部パラメータを利用して,セグメンテーション情報を点群に格納した.この情報を利用することで,有効幅員などの橋梁の構造情報を計測できるようになった.画像データの詳細な情報と点群データの3次元情報を活用することで,データの詳細性と構造情報を両立した解析が可能となり,かつ大容量の点群データも効率良く処理することができた.