AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
3 次元点群データと空中写真を用いた交差点構成要素のセグメンテーション
塩見 康博可児 直也
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 3 号 p. 366-375

詳細
抄録

交差点平面図は道路行政の DX を進める上で重要なデータであり,効率的なデータ生成手法の確立が求められている.これまでに,空中写真を用いたセマンティックセグメンテーション(SS)による図面生成手法が提案されているが,歩道橋などのオクルージョンがある場所での精度低下が課題となっている.そこで,本研究では,3 次元点群データと空中写真を組み合わせてオクルージョンを考慮したセマンティックセグメンテーションを行う手法を提案した.この手法は,オクルージョン物体を 3 次元点群データより特定し,その緯度・経度情報を空中写真上に射影し,当該ピクセルをマスクして SS による推論を行うものである.検証の結果,交差点構成要素の識別精度が可能であること,そして,識別精度を最大化する適切な点群密度が存在することなどを明らかとした.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top