AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
教師なし機械学習を用いた市町村データ分析による橋梁統廃合有効度の提案
福澤 健人井林 康長井 宏平
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 3 号 p. 502-516

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抄録

橋梁の老朽化に加え,人口減少による公共財源の縮小などが市町村の維持管理負担を増大させている.一方で人口減少に伴い,交通需要が減少する橋梁の増加が予想されることから,地域特性に応じた橋梁統廃合計画を策定することが求められている.そこで本研究では北陸4県の計81市町村をケーススタディとし,定量指標に基づく統廃合計画策定の支援や市町村同士の協力体制の構築のため,各市町村の維持管理状況に基づく類型化を試みた.さらに,橋梁統廃合の有効性を示す定量指標の1つとして,橋梁統廃合有効度の提案を行う.オープンデータを用いて分析を行った結果,類型化された市町村群ごとの異なる維持管理状況の特徴が明らかになった.また,橋梁統廃合有効度を用いることで,橋梁統廃合の検討に適する可能性がある自治体を示すことができた.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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