AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
3次元点群データを用いた登山道のデジタルアーカイブ化とその活用
国場 有沙神谷 大介平野 順俊澤口 侑大月 庄治山本 忍小宮 涼庄司 康太浅野 達海今井 龍一
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 3 号 p. 557-562

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抄録

エコツーリズムには,参加者の体力に見合わないツアーへの参加による事故やオーバーツーリズム等の課題を有する.エコツアールート登山道のデジタルアーカイブ化は,登山道の難所情報の可視化による事故防止,定量的かつ継続的なモニタリングに有用であると考えられる.そこで本研究では,LiDARを用いて西表島クーラの滝への登山道を計測し,5m区間毎の高さの最小値と最小からの85パーセンタイル値の差分の算出結果により難所を選出した.また,2時期の地面の差分算出及び可視化を行い,0.15m程度の倒木等の変化を明らかにした.登山道デジタルアーカイブへLiDARを適用することで,難所選出,自然環境モニタリング調査の一次スクリーニングが可能であることが示された.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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