AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
BIM/CIMの基盤となるデータモデル
矢吹 信喜
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 4 号 p. 4-14

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抄録

デジタル化の効果を実感できない要因の背景にあるのは「データ囲い込み症候群」であろう.マインドセットを新たにしてデータベースを活用すべきである.データベースは,データモデルに基づいてデータを入力・更新する.データモデルとは情報構造を抽象化,体系化したものである.BIMの原点はCGで,作成物を形状モデルと呼ぶ.BIMの3次元形状モデルはほぼソリッドモデルである.BIMは,意匠設計,構造設計,設備設計,生産設計を同時並行的かつ前倒しで行う.設計データを生かすことで全体最適化を目指す.そのためには,3次元プロダクトモデルを標準化し,データを交換・共有できるようにする必要がある.自動化のためには,機械がデータを理解できるよう用語の標準化が不可欠である.

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© 2024 公益社団法人 土木学会
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