AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
国土交通省におけるBIM/CIMの取組について
桝谷 有吾
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 5 巻 4 号 p. 15-28

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抄録

国土交通省では,建設現場のオートメーション化を目指し,「i-Construction 2.0」を策定した.①施工のオートメーション化,②データ連携のオートメーション化(デジタル化・ペーパーレス化),③施工管理のオートメーション化(リモート化・オフサイト化)が柱である.データ連携の中核となるBIM/CIMは昨年度から原則適用としており、効果や課題が見えてきている.現在の主な取組は「3次元モデルと2次元図面の連動」と「属性情報の活用」である.前者は,3次元モデルと2次元図面の主要部分を一致させることを目指す.後者は積算を対象に,数量データを自動入力して人為的ミスの削減やチェックの簡素化ができるとともに,様々な段階で活用できることを目指す.BIM/CIMによるデータ連携は,事業全体で体系的に取り組む必要がある.今後さらにユースケースを増やしてBIM/CIMを推進していく予定である.

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