AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
生成AIを活用した山岳トンネル切羽評価AIのクラス不均衡対応手法の検討
關 太博北岡 貴文坂井 一雄宮永 隼太郎
著者情報
キーワード: generative AI, ANN, mountain tunnel
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 2 号 p. 102-107

詳細
抄録

近年,山岳トンネルの切羽評価にAIを活用する事例が増えており,特に切羽画像を用いた分類が注目されている.しかし,学習データのクラス不均衡によりAIの分類精度が低下する課題がある.本研究では,クラスの不均衡に対応するために,生成AIを活用して重み付き交差エントロピーを導入し,人工ニューラルネットワーク(Artificial Neural Network)の学習を実施した.その結果,従来手法と比較して一部の評価項目で分類精度の向上が確認され,生成AIによるデータ補正の有効性が示唆された.一方で,特定の評価項目において精度の低下も見られ,改善の余地がある.本研究は,クラス不均衡への対策として生成AIを活用する手法の可能性を示し,AIの自社開発における新たなアプローチとして期待される.

著者関連情報
© 2025 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top