2025 年 6 巻 2 号 p. 95-101
大規模言語モデルを活用したビジネス展開は急速に進んでおり,新技術が次々と発表されている.近年はRAG(検索拡張生成)が注目されており,その活用にはベクトルデータベースの理解が求められる.しかし,専門技術を有しない場合,認知的負担が大きく,実用化が進みにくい.そこで本研究では,地盤工学と応用地質学で使用される土質名の一部を対象に,BERTを用いて用語間の関係を三次元化し,可視化を行った.さらに,ChatGPT-4oおよび ChatGPTo3-mini-high を用いて各軸の意味を問い,地盤工学の知識を反映した関係性の再考をAIに促した.その結果,開発コストを抑えつつ,土質名の関係性を動的に更新できる手法を提案する.