AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
蛍光分光法と次元削減手法を組み合わせたモモの品種別渋味スクリーニング
田中 光莉板倉 健太大竹 憲邦斎藤 嘉人
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 3 号 p. 255-265

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抄録

モモ果実の品質保証の観点から,渋味の非破壊評価法の確立が求められている.本研究では,蛍光分光法と次元削減手法を組み合わせ,モモ果実の渋味を分類するスクリーニング手法の構築を目的とした.モモ果皮表面の励起蛍光マトリクス (EEM)の測定,および渋味に関連する成分含量の計測を行った.得られたEEMデータに対して,主成分分析 (PCA)やt分布型確率的近傍埋め込み法 (t-SNE)による次元削減を行い,各特徴量を入力としたサポートベクターマシン (SVM)を用いて渋味の分類モデルを構築した.その結果,全ての品種を一括で用いた分類モデルでは50–70%台の全体精度となり,品種ごとにデータを分割して構築したモデルでは,いずれの品種においても80%以上の全体精度が得られた.以上より,蛍光分光法によるモモ果実における品種別の渋味スクリーニングの可能性が示唆された.

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© 2025 公益社団法人 土木学会
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