2025 年 6 巻 3 号 p. 461-469
鉄道の保守省力化に向けた有効な手段の一つとして,列車前方画像と機械学習の活用が進められている.しかしながら,保守に多くの人工を要する継ぎ目ボルトやレールボンドは前方画像上に一部しか映らず不 鮮明であるため,機械学習による検知や種別・状態の判定はこれまで実現していない.本研究では,特に種別によって寿命差が大きいレールボンドに着目し,高精細な地上撮影画像を用いて深層学習モデルを事前学習し,その後,前方画像によってファインチューニングを行うことで,不明瞭な前方画像に基づくレールボンド種別の判定精度の向上を図る.実路線での検証の結果,提案手法は,前方画像のみで学習した場合と比較して,レールボンド種別の判定精度が 25%向上することを明らかにした.