AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
大規模言語モデルGemini を活用した地方自治体向け建設DX 人材育成プログラムの持続可能性評価に関する一考察
渡邊 学歩木下 幸治
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 3 号 p. 573-586

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抄録

本研究は,内閣府第 3 期 SIP で開発を進めている地方自治体における建設 DX 推進の中核となるデータアキュムレータ・アナリスト(DAA)養成講座の持続可能性とビジネスモデルを,大規模言語モデルである Gemini を活用したデータドリブンアプローチで評価する.具体的には,Gemini を活用して総務省公開の PDF 決算書から自治体財政データ(土木事業費等)を効率的に抽出し,DX 人材配置による DX 普及シミュレーションを行った.この結果,土木事業規模に応じた普遍的な DX ニーズと,多様な地域ごとのニーズが明らかになった.また,DAA 人材配置が DX 普及と費用対効果に繋がる観点から,講座の有料化の妥当性も示唆された.さらに,山口県を対象としたシミュレーション結果より,DAA 養成講座が山口県の 3 次元設計データの内製化戦略を含む建設 DX の社会実装を加速させる「触媒」として機能し,持続可能な社会基盤の実現に貢献することも示唆された.

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© 2025 公益社団法人 土木学会
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