2025 年 6 巻 3 号 p. 616-623
多くの橋梁が維持管理段階に入り,点検や診断の重要性が高まる一方,数値解析に基づく予測では専門技術者の不足が課題となっている.そこで本研究では,MCP(Model Context Protocol)を用いた橋梁構造モデルの自動生成手法を提案する.橋種やスパンなどの幾何情報を自然言語で入力するだけで,モデリングからメッシュ生成,可視化まで自動実行が可能である.具体的には,LLM(大規模言語モデル)による意味解析と,Gmsh(構造モデル生成),Blender(形状生成),Cesium(可視化)などのツールを MCP で連携させることで,モデリングソフトの操作に不慣れな土木技術者でもモデル作成が可能な環境を構築した.ユーザー実行を通じて操作性と拡張性を確認し,橋梁デジタルツインの初期構築に有効性を示した.今後はプロンプトや中間処理の最適化,データ連携で統合管理の実現を目指す.