2025 年 6 巻 3 号 p. 652-661
比較的大きな構造物の建設後の風環境の改善が必要となる場合,防風植栽を配置するなどの対策が求められる.数値流体計算(CFD)による樹木の防風効果の評価では,樹木の抗力を抗力係数と葉面積密度を設定したキャノピーモデルで与えるが,抗力係数と葉面積密度の決め方に課題がある.流れ場の情報からパラメータを逆推定するために Physics-informed Neural Networks(PINNs)は有効だが,空間に対して推定対象パラメータの影響が小さい場合には PINNs の構成の検討が必要である.本研究では,抗力係数と葉面積密度を設定した CFD の植生キャノピーモデルまわりの流れ場の情報を用いて抗力を逆推定する PINNsを構築する.構築した PINNs は推定値が初期値依存であり,収束性には改善の余地がある.