AI・データサイエンス論文集
Online ISSN : 2435-9262
衛星画像を用いたマルチスケール崩壊分類手法 – SPOT衛星データとランダムフォレストを用いた事例研究–
中村 亮太郷右近 英臣
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 6 巻 3 号 p. 681-691

詳細
抄録

本研究では,2018 年の北海道胆振東部地震を対象に,被災前後の光学衛星画像を用いたマルチスケール空間分析による土砂災害の崩壊分類手法を提案する.具体的には,異なる解像度のメッシュサイズ(0.5 km, 1 km,2 km)を組み合わせたマルチスケール空間解析フレームワークに基づき,SPOT6/7 衛星画像から得られる赤・緑・青・近赤外の各バンドの画素データや,正規化植生指数(NDVI)などの植生指標を説明変数,崩壊の発生有無を目的変数とするモデルを構築した.提案手法の検証では,単一スケールおよびマルチスケールの特徴量を用いた分析を通じて分類性能を比較した結果,マルチスケールによって誤分類(偽陽性および偽陰性)の削減が確認され,分類精度の向上が示された.これらの成果は,複数の空間スケールの文脈を考慮した特徴量設計が,光学衛星画像による崩壊有無の分類において,精度向上に寄与する可能性を示している.

著者関連情報
© 2025 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top