インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
B.技術とプロジェクト
道路橋の震後調査の効率化・高度化に向けた3次元レーザスキャナの試行検討
林 祐葵小林 巧大住 道生
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 2 巻 1 号 p. 169-178

詳細
抄録

 地震発生後は早急な道路啓開のため,道路橋の被害を迅速かつ的確に把握し,橋の健全性や供用安全性について判断する必要がある.新技術などを活用することで,震後調査の更なる効率化・高度化が期待されるが,それらに求められる要件が体系的に整理された事例はほとんどなく,道路管理者や点検者のニーズに最適化された新技術の提案がされているとは言い難い.本研究では,新技術活用の一例として,地震により被災した道路橋の震後調査に3次元レーザスキャナを試用した.また,取得した点群データの検知精度を確認し,目視を基本とする震後調査の代替可能性とそのために新技術に求められる要件について検討した.

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top