2023 年 2 巻 1 号 p. 204-208
インフラ整備が重要となる重交通路線である,横浜新道の鉄道交差部に位置する法泉高架橋は,1971年の供用から48年が経過し,経年劣化と交通荷重により鉄筋コンクリート床版の劣化損傷が進行し,耐荷力を確保するために速やかに補修を講じる必要が生じた.一般的な床版の補修は,変状部に対して部分もしくは全層打換を行うが,迅速かつ抜本的な対策を講じるまでの延命化対策として,床版上面の床版コンクリートの一部を超緻密高強度繊維補強コンクリートに置換する床版上面補修を実施し,その後の補修効果を確認した.