2025 年 4 巻 1 号 p. 124-129
温度履歴を無線通信で取得できる温度センサRFIDタグを利用した養生管理システムをコンクリート舗装打換え工に適用し,初期目地切削作業時期の判断指標として養生時の積算温度を活用することを検討した.切削作業時の積算温度は初期目地切削の目地美観や作業性と強い関連性があることが確認された.また,温度タグを鋼製型枠の内側に貼り付けて使用する方法により,版体の外観への影響を残さず撤去できることを確認した.初期目地切削作業の工程管理に養生時の温度履歴を活用することで,施工品質の安定,現場関係者の待機時間の短縮に繋がると考えられる.