インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
実践研究論文集
IoTを活用した吊橋センターステイロッドの遠隔監視手法の試行
栄 翔太横井 芳輝藤田 憲二河野 晴彦後藤 稜平溝上 善昭石川 敏之
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 4 巻 1 号 p. 85-94

詳細
抄録

 センターステイは,大規模地震時に損傷を許容する部材であるが,来島海峡第一大橋では疲労による損傷も発生している.このため,定期的に近接目視を行うとともに超音波探傷による検査を行っている.しかし,これらの間欠的な点検等ではき裂の発生や進展,破断について早期に把握することは困難である.一方で,近年,IoT技術を活用した無線ひずみ計測機器による疲労き裂の発生・進展をモニタリングする手法も提案されている.そこで,センターステイの常時遠隔監視手法の確立のため,実橋のセンターステイロッドに無線ひずみ計測機器を設置し,WEBプラットフォーム上で監視を行った.その結果,監視中にセンターステイロッドの破断が生じ,破断の兆候のモニタリング,破断の検知が可能であることを確認した.

著者関連情報
© 2025 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top