富山県高岡市は約1,160橋の橋を管理しており,定期点検要領の合理化に取り組んでいる.PCスラブ桁生産初期にあたる1960年代頃の橋を含め,PC床版橋が123橋ある.点検結果に基づく耐荷性能の概略評価において,完成図が無く内部構造が不明,ASRによるひびわれの耐荷性能への影響程度が不明,という課題があった.そこで,本調査において代表橋について内部構造把握,桁下全面の近距離からのレーザー計測,載荷試験を行った.橋の各桁におけるASRによるひびわれ本数とたわみに相関関係はなく,そして,載荷試験結果は,ASRによる膨張が一定の範囲内ではPC梁の耐荷性能はそれほど低下しないという既往調査と符合した.