2025 年 2 巻 1 号 p. 53-56
本レポートは,地方自治体のインフラメンテナンス業務に大学生および教員が同行,協働することにより,将来のインフラメンテナンス業務に携わる土木技術者の育成を図るとともに,安価かつ簡易で,効果的な点検や診断に資する手法の開発を目的とした取り組みについて,報告するものである.国士舘大学理工学部理工学科まちづくり学系(土木)では,令和3年度から継続的に,在籍する4年生数人からなるチームを編成し,青梅市土木課の担当者の指導を受けながら点検やデータ整理を行ってきた.この活動の中で,簡易な手持ち装置を用いた桁下点検,竣工図のない橋りょうの図面作成や交差点舗装の損傷順位付け,簡易なGISデータベースの作成などに関する手法について,試行,提案した.