土木学会論文集
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GPSとレーザーレベルを用いた空港沈下測量システムに関する研究
重松 文治野口 仁志清水 英範
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1999 年 1999 巻 630 号 p. 55-64

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抄録
海上埋立空港の沈下測量は航空機の安全運航や舗装施設の維持管理のために重要な作業である. しかしながら, 現状の測量作業においては, オートレベルやトータルステーションを用いて空港外の安定した水準点からもりかえ作業を繰り返しながら測量しているために時間を要するなどの課題がある. GPSは直接測点の位置と高さを求めることができるため, もりかえ作業が不要になり測量時間の短縮と省力化が可能である. しかし, GPSによるリアルタイム測量の結果は大きく変動しているため, 沈下測量に必要な精度を得るためには静止して長時間測量を行い平均する必要がある. 本研究ではこの課題を解決し測量作業の効率化を図ることを目的にGPSとレーザーレベルと組み合わせ, 移動しながら正確な高さ情報が得られる新たな空港沈下測量システムを開発した.
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© 社団法人 土木学会
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