メトロマニラ・マカティ地区を対象とし, 住民・沿道歩行者・公共交通利用者に, 大気汚染物質の中でも特に人体への健康影響が危惧される SPM の削減に向けた交通施策に関するアンケート調査を行った. そこから, 市民の環境に対する意識構造, 及び大気汚染による健康被害状況の把握をすることができた. また, 交通ミクロシミュレーション PARAMICS に対象地域の交通特性や沿道土地利用情報を組み込み, 現地交通流及び現地 SPM 排出の現況再現性を高めた. 最後に, 構築したシミュレーションシステムを活用し, 交通施策を導入することによる交通流及び大気環境に対する定量的変化を分析し, 評価を行った.