2006 年 62 巻 2 号 p. 345-361
本論文および本研究では,有限要素解析の領域分割問題における界面接合手法の解析精度や計算効率に関する検討を行い,これらの関係を明らかにすることを目的とする.検討対象とする界面接合手法は,最も簡易なペナルティ法と近年話題を集めている不連続 Galerkin 法,そして Lagrange 未定乗数法とする.はじめに,これらの界面接合手法を適用した有限要素解析の定式化や解析アルゴリズムについて説明した後,単純な2つの部材の連結・不整合メッシュの連結・異種材料界面の連結問題を題材とする数値実験を行う.本研究では,特にパラメータ設定に伴う解析精度と計算効率の関係や,Lagrange 未定乗数法における有限要素の補間次数とLagrange未定乗数の補間次数の最適な適合関係についての知見を得ることができた.