抄録
被災ネットワークの復旧支援システム構築のための方法論の提案を目的とし,その開発を行った.大規模地震の直後は,度重なる余震や,火災などの影響により,時間的経過によって解決課題が変化し,予期せぬ事態が発生する動的環境である.ある時点で復旧計画を立ててしまうと,実際の工事施工の際に「遅延」が必ず発生することになり,その「遅延」が復旧活動全体に影響を及ぼすという問題が生じる.本研究では,復旧計画への種々の不確実性の影響を明らかにし,本研究で用いた不確実性を考慮したGA (Genetic Algorithm:遺伝的アルゴリズム)と従来のGAを,数値計算例をもとに比較し,提案したシステムの有用性について検討を加えた.その結果,頑健性のある復旧計画策定の可能性を示すことができた.