抄録
斜張橋の耐震設計や耐震性評価に際しては,減衰定数の把握が極めて重要である.一般に斜張橋の減衰定数は強制振動実験等から求められるが,この方法では振動振幅が小さく,これから得られる減衰定数は極めて小さいことが知られている.ここでは,2003年十勝沖地震により十勝大橋で観測された強震記録の解析により,PC斜張橋の減衰定数を検討した.この結果,強震記録から求められる減衰定数は強制振動実験から得られた減衰定数よりもはるかに大きいこと,減衰定数には振動モード依存性と時間依存性があることが明らかとなった.