2010 年 66 巻 4 号 p. 737-751
中央支間長600mの斜張橋を対象に都市高速道路の交通特性,特に都市部で頻繁に発生する渋滞特性を反映した設計活荷重を提案することを目的として車両列載荷のシミュレーションを実施した.シミュレーション結果と等価L荷重を影響線の着目符号側のみに載荷する現行設計法の比較を行い,影響線の着目符号側と異符号側の面積比が両者の活荷重応答の差の要因であることを示した.性能照査型設計の観点から地域の都市高速道路の交通特性に即した合理的な設計活荷重とその載荷方法を提案し,死荷重+活荷重時の終局限界状態に関する安全性評価指標の比較を行い,提案設計法の合理性を示した.