土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
ISSN-L : 2185-4661
応用力学論文集Vol.20(特集)
解析による施工時期の違いが盛土の初期応力に与える影響
金澤 伸一五十嵐 日菜飯塚 敦
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2017 年 73 巻 2 号 p. I_489-I_496

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抄録

近年,集中豪雨などの異常気象による災害が世界中で頻発している.盛土構造物は安定性・変形特性を考慮し,締固め土で構成されているが,地震や集中豪雨が要因となり盛土構造物の崩壊事例が数多く報告されている.そこで,盛土構造物の品質を築堤から供用まで評価・検討できる解析手法の確立が急務であり,初期応力の把握が極めて重要であると考えられる.それゆえ,築堤後における初期応力状態を推定するためには,降雨や蒸発といった乾湿気候条件を考慮した初期応力状態を推定する手法の提案が必要である.そこで本研究では,不飽和土/水/空気連成有限要素法解析プログラム(空気溶存・溶解型)を用いて,締固めと施工時期の違いを考慮した築堤解析を行う.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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