土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
ISSN-L : 2185-4661
応用力学論文集Vol.22(特集)
洗掘解析に向けた鉛直噴流実験による ISPH-DEM 連成手法の妥当性確認
藤井 孟大浅井 光輝牛島 省鳥生 大祐
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_249-I_258

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抄録

2011 年の東北地方太平洋沖地震後に発生した津波による防波堤の崩壊原因としては,防波堤前後の水位差による水平力,浸透流によるマウンドの支持力低下に伴うパイピング破壊,越流水によるマウンドの洗掘が主因となり,これらが連成することで崩壊に至ったものと考えられている.著者らはこうした複雑な水と土の相互作用に起因する土構造物の破壊を予測するため,SPH 法と個別要素法(DEM)による水‐土連成解析手法を開発してきた.本研究では,特に礫のみを対象とした洗掘現象に対して,解析ツールによる解析精度の妥当性確認を行いながら,乱流状態となる礫表層部分の抗力モデルの改良の必要性について議論し,その修正モデルを提案し,実験との比較検証を通してその有用性を確認した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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