土木学会論文集A2(応用力学)
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和文論文
断面変形を考慮した梁要素と連続体要素の接続に関する検討
星屋 美優斉木 功山本 剛大
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_183-I_191

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抄録

構造解析において,対象構造や部材の形状により連続体要素と梁要素の両方を用いることにより計算効率を向上することができる場合がある.しかし,薄肉断面や複合断面のような断面変形が無視できない部材においては,平面保持を仮定した梁要素を連続体要素に接続すると,両要素間の接続部での変位場の不整合から,接続部での応力や変形の解析精度が低下することが知られている.この問題の原因である変位場の不整合を解決するために,均質化法を梁に適用することで,せん断遅れや横せん断変形などの断面変形の考慮を可能とした梁要素を連続体要素と接続することを提案する.提案手法により異種要素を接続したモデルの解を連続体要素のみを用いたモデルの解と比較することで,提案手法の妥当性と精度を確認した.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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