土木学会論文集A2(応用力学)
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和文論文
離散要素法を用いた粒状体の流動解析に及ぼす解析パラメータの寄与率の定量化
森口 周二奥山 大輝寺田 賢二郎大竹 雄青木 尊之
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2020 年 76 巻 2 号 p. I_369-I_377

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抄録

離散要素法による粒状体の流動解析を対象として,入力パラメータが流動挙動に与える影響を定量化することを目的とした.複数の入力パラメータセットによる複数ケースの解析を実施し,堆積状況や到達距離に関する指標を定義して,それらの値を解析結果から評価した.また,入力パラメータと評価指標の関係からカーネル法を用いて数値解析の代理モデルを作成し,それを用いたモンテカルロシミュレーションの結果から各パラメータの寄与率を定量化した.その結果,流動挙動を評価する上で,底面摩擦角が重要なパラメータであり,先端部分の挙動には反発係数も高い寄与率を有していることが明らかとなった.また,バネ定数と要素間摩擦角は結果に大きな影響を及ぼさないことも確認された.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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