2021 年 77 巻 2 号 p. I_171-I_182
本論文は,境界要素法を用いた時間域の 3 次元音場解析手法を用いて,遮音壁の形状および反射率の違いによる評価を VR 技術を用いた可聴化により行う方法について述べたものである.支配方程式として 3 次元非定常波動方程式を用い,インパルス応答解析を高速多重極境界要素法により行っている.騒音評価システムの構築には,没入型 VR 装置およびヘッドマウントディスプレイを用いた.本システムの妥当性と有効性を検証するため,VR 空間内において計算結果と測定結果との比較を行った.