抄録
横越流堰の越流量を予測するには,流量式における流量係数を定量的に解明する必要がある.流量係数のパラメータは,フルード数,相対堰高,相対堰長および相対水深の4つであるが,接近流が常流の場合ではこれら4つのパラメータを系統的に変化させた実験が行われ,流量係数が定式化された.接近流が射流の場合については,相対堰高をゼロとしてその他3つのパラメータを系統的に変化させた実験が行われ,相対水深の影響が微少であることが実験的に解明された.本研究では横越流堰に接近する流れが射流の状態において,相対水深を一定とし,フルード数,相対堰高および相対堰長の3つのパラメータを系統的に変化させて,実験を行った.その結果,接近流が射流の場合の横越流堰の流量係数の定式化に成功した.