土木学会論文集C
Online ISSN : 1880-604X
ISSN-L : 1880-604X
和文論文
静的模型実験によるシートパイル基礎の水平抵抗メカニズムに関する研究
西岡 英俊神田 政幸舘山 勝喜多 直之平尾 淳一樋口 俊一
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 2 号 p. 383-402

詳細
抄録
 筆者らは,仮土留め用鋼矢板を本設利用する鋼矢板併用直接基礎(シートパイル基礎)を提案している.シートパイル基礎は,鋼矢板の地盤拘束効果による高い支持力および耐震性が期待できることから,直接基礎に比べて広い範囲の地盤条件へ適用が可能である.本研究では,シートパイル基礎の地震時の水平抵抗特性を把握するため,模型地盤における静的水平交番載荷実験を行った.その結果,直接基礎に比べて降伏震度,降伏剛性が上昇する他,地震時の累積沈下量も低減できることが明らかとなった.また改良効果の発現メカニズムについて考察を行い,シートパイルの軸力による抵抗成分が主体的であることを明らかにした.
著者関連情報
© 2008 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top