抄録
本研究は,山口県が管理する道路の舗装路面状況を,車載の民生用ハイビジョンビデオカメラ,コンデンサマイクおよびGPS付3次元モーションセンサで取得したデータに基づき客観的評価を行い,補修の検討をすべき個所を選別するシステムの開発について論じている.評価指標は,走行映像と車内走行音および車両振動による評価,さらに,走行映像と車内走行音による評価の検討をした.後者は,ビデオカメラのみでも評価可能な,低コストで簡易な手法である.補修の是非は道路管理者が判断するが,検討個所を絞り込めれば,検討時間の大幅な短縮とピンポイントでの現地確認が可能となり,公共事業予算や職員が削減されている地方公共団体において,経済的かつ効率的な路面状況把握システムとなると期待される.